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アートディレクション · メイキング

LAZY 27 — 禁じたことが画をつくる

「Lazy」のアートディレクションは撮影前に書かれていた。選び抜いた 3 本のリファレンス、5 色、ごく少量の効果、そして禁止事項のリスト。

LAZY 27 — バスティーユ駅の壁画の前に立つ 27

« 怠さは、効果を足して撮るものではない — 画に呼吸をさせて撮るものだ。 »

クリップのバイブル、冒頭のルール

「Lazy」はアーティスト 27 のアンビエント・トラップ。冷たく、観照的で、落ち着いている。アートディレクションの出発点は、神経質なドリルの「18」とは逆を行くことだった。あとはすべて、上のルールから導かれる — 足すのではなく、引く。

このプロジェクトでは、私がアートディレクション、T4R が監督とカラーグレーディング、Amzyblk が撮影を担当した。ここでのアートディレクションの役割は、先に決めておくこと — 撮影と仕上げで推測させないために。リファレンス、VFX バイブル、ムードボード、すべて資料に書いてある。

三つのリファレンス、一つずつ選り分ける

リファレンスをまるごと採用することはない。一つひとつについて、何を取り、何を断るかを書く。

効果のリファレンスは技法であって、パレットではない。元の色は中和する。

五色、それ以上は使わない

0:22 のマスターのクローズアップ:冷たい風景のなかで温度を保つ顔。
0:22 · マスター — 肌は温度を保ち、風景は冷たさへ倒れる。

効果は一滴ずつ

バイブルはどの効果を使うかだけでなく、何回使えるかも決めている。

禁止事項のリスト

このクリップで禁じた効果は十個 — データモッシング、ピクセルソーティング、顔まわりのパーティクル、粒子化して崩す表現、被写体を追う色付きシルエット、監視インターフェース(タイムコード、REC)、強いグリッチ、金色のレンズフレア、ホイップパン、速いデジタルズーム。そして名前だけ挙げて一度も出さない色が四つ — 赤、蛍光グリーン、金色の黄、マゼンタ。

LAZY 27 — 0:49 のマスターの画、ネオンの下の通路LAZY 27 — 1:24 のマスターの画LAZY 27 — 1:53 のマスターの画
マスターの画(0:49、1:24、1:53):風景が冷たさへ倒れていく。

ラッシュからマスターへ

グレーディングの流れも撮影前に書いてある。S-Log3 のラッシュ(Sony FX30、4K)→ Rec.709(変換、ノード 01)→「Lazy」グレード(ノード 02〜06)→ VFX(Fusion / After Effects)→ マスター(16:9 + 9:16 が三種)。T4R はこれをマスターまで守った。4K で 2 分 22 秒、16:9 と、Reels・TikTok・Shorts 用の縦型 9:16 三形式。

プロジェクトのページには、各カットのラッシュとマスターをピクセル単位で重ねる比較装置がある。バイブルが何を生んだかを見るには、これがいちばん早い。